【ザ・低音】主なドロップチューニング・ローダウンチューニング一覧

2015年6月20日

ヘビメタ御用達!?のローダウン・ドロップチューニング

ローダウンチューニング・ドロップチューニングとは、レギュラーチューニングよりも音を低くするチューニングです。

一部の弦の音を落とすチューニングをドロップチューニング、全弦の音を落とすチューニングをローダウンチューニングと言う傾向がありますが、どちらでもある程度意味は通じます。

ローダウン・ドロップ系のチューニングは特にへビーな音が求められるハードロック、メタルなどのジャンルでよく使われています。

なお、同じく変則チューニングの仲間であるオープンチューニングについて別記事にまとめています。下記リンクから。

ドロップチューニング・ローダウンチューニング一覧

主なローダウン・ドロップチューニング一覧表

主なドロップチューニング・ローダウンチューニング一覧。

以下各チューニングごとの解説と、構成音を記しております。

順番は一覧表と同じく6弦-5弦-4弦-3弦-2弦-1弦で表記。

また、各チューニングに適した弦の太さ(ゲージ)も記しています。

ギターのスケールにも左右されるため目安ではありますが、ご参考になれば。

レギュラーチューニング

まず基本のレギュラーチューニングの構成音は E-A-D-G-B-E

言わずもがな最も一般的なチューニング。ドロップチューニングもローチューニングもレギュラーチューニングをベースに作られています。

ミラレソシミと憶えておきましょう。

半音下げ / ハーフステップダウン

半落としチューニングの構成音は E♭-A♭-D♭-G♭-B♭-E♭

全弦をレギュラーチューニングより半音下げたチューニングです。半落とし、ハーフダウンとも。

少しダークでけだるい雰囲気を出したい時や、曲のキーを下げたい時に使われるチューニングです。

ストラトキャスターなどロングスケールのギターであれば弦はレギュラーと同じ程度の太さで構いませんが、レスポールなど短いスケールの場合09-42ではテンションが心許ないので10-46程度にしておいた方が良いでしょう。

ギターモードがあるチューナーでは♭をつけた状態でチューニングします。

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1音下げ / ホールステップダウン

1音下げチューニングの構成音は D-G-C-F-A-D

6弦全体のチューニングをまるまる1音ずつさげたチューニングです。

へビーな音になってきます。

半音下げはともかく1音下げともなるテンションが低く弦がかなり緩くなるので、ミディアムゲージなど太めの弦でテンションを稼ぐ必要があります。

チューナーでギターモードを使う場合は♭を二つつけた♭♭の状態でチューニングします。

1音半下げ

1音半下げチューニングの構成音は D♭-G♭-B-E-A♭-D♭

かなりへビーな重低音に仕上がります。

チューナーのギターモードでチューニングする場合は、♭の数は3つで♭♭♭と設定します。

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2音下げ

2音下げのチューニングの構成音は、C-F-B♭-E♭-G-C

超重低音なチューニングです。

テンションが低すぎて弦がビビったり音がつぶれてしまうので、ヘビーゲージなど太めの弦で対応します。

チューナーのギターモードの場合、♭の数は4つで♭♭♭♭と設定します。

ドロップD

ドロップDの構成音はD-A-D-G-B-E

レギュラーチューニングの6弦EをDまで一音、つまり2フレット分下げたチューニング。

5弦と6弦のパワーコードの押弦が簡単なメリットがあります。

1弦~5弦は普段レギュラーチューニングで使っている弦で問題ありませんが、テンションが下がる6弦だけは46や48など少し太めの物を使います。

ダダリオはドロップDに最適化されているセットも出しています。

ダブルドロップD

ダブルドロップDの構成音は D-A-D-G-B-D

ドロップDチューニングからさらに1弦も1音下げたチューニングです。

弦はドロップした6弦と1弦だけ少し太いゲージを張るといいでしょう。

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ドロップC#

構成音はC#-G#-C#-F#-A#-D#

ドロップDより半音ずつ下げたチューニング。ドロップD♭ともいえます。

以降はこのドロップC#やドロップCなど、ドロップDをベースにローダウンしていきます。

6弦もかなり下がっていますが、他の弦も全体的にテンションが下がるので弦の太さに注意が必要です。

ドロップC

構成音はC-G-C-F-A-D

ドロップDから全弦1音ずつ、ドロップC#より半音下げたチューニングです。

この辺りまでくるともう普通のギターアンプではまともに音を再生できないんじゃないでしょうか。

弦も普通のゲージではテンションを維持できないので、ヘビーゲージやヘビーボトムゲージなど太めのゲージを使います。

ダダリオからドロップC用にチューンアップされた弦が出ているので、こういったものもオススメ。

ドロップB

ドロップBの構成音はB-F#-B-E-G#-C#

Slipknot御用達のチューニングです。

低く低く地に伏せって地を這うようなドヘビーなサウンドが特徴

ほとんどギターの限界なってきます。管理人個人的には、もうギターじゃなくてもいいんじゃないかと……

更に重低音を求めて7弦でエクストラロングスケールのギターもあったり。

まとめ:ドロップ・ローダウンチューニングはテンションに注意!

ローダウン系チューニング・ドロップダウンチューニングはレギュラーチューニングよりもテンションがかなり低くなるため、弦がゆるゆるになってしまいます。

特にドロップCやドロップB、1音下げ2音下げともなってくると通常の太さの弦ではテンションを稼げずビビりや音潰れの原因になるため、太めの弦を張る必要があります。

また、レギュラーチューニングを前提に設計されている普通のギターは極端に太い弦や極端に低いチューニングではセッティングに無理が出る場合があります。

太い弦を張ったあときちんとセットアップをし直すか、エクストラロングスケールのギターなどそういったチューニングに向いたギターを用意した方が良いでしょう。

ドロップチューニング・ローダウンチューニング まとめ

管理人、ヘビーな音を狙ってダウンチューニングをする方は「 音がつぶれても構わん!俺は俺の道を行くんだぁぁああ!!うおおおお! 」って人が多いのかと思っていました。

が、意外と皆さんセッティングにシビアにこだわ方が多いです。ただ、ローダウン・ドロップ系のチューニングに関する情報は近年流行っている割には意外と少ないのが現状。

低音系のチューニングを使うミュージシャンの使用機材やセッティングも参考にして見ると良いでしょう。