1952〜1961年製ギブソンレスポール・ソリッドボディーギター シリアルナンバーの見方・解読方法 【ビンテージギター】

2016年12月18日

ギブソン ビンテージ レスポール・ソリッドボディーギターのシリアルナンバーの読み方

ギブソンロゴ

今回解説するのは1952年~1961年にGibsonが製造していたソリッドボディーのギターに採用されていた5桁・6桁のシリアルナンバーです。

1952年といえばGibsonがレスポールを発売した年。

今回ご紹介のシリアルナンバーはそのほとんどはレスポールが占めていますが、1958年に発表・発売されたフライングVエクスプローラーもこのシリアルナンバーが採用されています。

そのほかも含めGibsonのシリアルナンバーについて全体的にまとめた記事もあります。下記リンクよりご覧ください。

 

1952年〜1961年製 Gibsonビンテージギターのシリアルナンバーの読み方

ギブソンの1952年~1961年製造ビンテージ シリアルナンバーの読み方

1952年〜1961年製 Gibsonビンテージギター シリアルナンバー解読方法。

Gibsonの1952年〜1961年製のソリッドギターのシリアルナンバーは、5桁か6桁のシリアルナンバーで表されます。

5桁の場合は 番番番番 、6桁の場合は 番番番番番 と表記します。

例外の1952年製と一部1953年製

このシリアルナンバーの方式、1952年から1961年まで使用されたと言いつつ52年製と53年製の一部レスポールにはシリアルナンバーはありません。

その代わりにヘッド上部に3桁の数字が表記されます。

つまり今回解説した5桁もしくは6桁のシリアルナンバーの表記がなくヘッド上部に3桁の数字があった場合、そのレスポールは1952年か1953年製ということになります。

1953年のレスポールも1953年後期には5桁のシリアルナンバーが付与されています。

製造年の解読方法

シリアルナンバーが5桁か6桁かに関わらず、1桁目の数字が製造年の1の位を表します。

このシリアルナンバーは1952年から1961年の間しか使われていないので、例えば40351であれば1954年製造とわかります。

610211であれば1956年製造80051であれば1958年製造となります。

製造順の解読方法

2桁目以降の数字がその年の製造順につけられる数字です。

例えば41234であれば、1954年の1234本目に製造されたレスポールと知ることができます。

基本は5桁のシリアルナンバーで、1955年、1956年、1959年、1960年は6桁になっています。

1955年は1954年からの通し番号なためで、1956年と1959年、1960年は単純に生産本数が多くその数が1万を超え5桁に突入したためです。

1952〜1961年製 ギブソンソリッドボディーギターシリアルナンバーの解読方法

・1952年製と1953年製の前期レスポールはシリアルナンバーはなく、ヘッド上部に3桁の数字が入る

・1953年以降は5桁もしくは6桁のシリアルナンバーが付与される

・1桁目の数字が製造年数の一の位を表す

・2桁目以降がその年内の製造順を表す

1952年から1961年に製造されたレスポールフライングVエクスプローラーはギブソンには珍しくかなり正確に製造年代を知ることができます。

とはいっても1950年代のギブソンのビンテージのギターなんて楽器店にいてもなかなか見かけられるものではありません。

1952年製のレスポールなんて今どれだけの値がついているものやらな感じですし、1958年のフライングVにいたっては98本しか製造されていません。

このシリアルナンバーの読み方を使う機会もなかなかありませんが……

一度はそうした貴重な楽器にも触れてみたいものです。