ローズウッド全種にワシントン条約による輸出入規制がかかります!

2017年1月2日より施行!ローズウッド全種・ブビンガの輸出・輸入に規制がかかります!

ローズウッド材

ローズウッドに属する木材が全てワシントン条約の付属書IIに指定され、輸出入に規制がかかります

楽器業界を揺るがす大ニュースです。

楽器によく使われているブビンガとローズウッド全種(ツルサイカチ属 / Dalbergia)がワシントン条約によって輸出入が規制されることに。

南アフリカ共和国のヨハネスブルグでワシントン条約批准国により2016年9月末頃から10月初旬頃まで行われた第17回ワシントン条約会議において決定したもので、2017年1月2日より規制が実施されます。

詳細は経済産業省のページでご確認いただけます。

管理人、今更ながらなかなか驚いております。

ローズウッド全部ですよ。

ここのところ楽器用として最も多く使われていたであろうインディアンローズウッドも何もかも。

ご存じの通り、ローズウッドの中でも特に希少だったブラジリアンローズウッド(ハカランダ)はすでにワシントン条約によって輸入・輸出が完全規制されています。

(学術的な研究目的は除く)

しかし、これでローズウッドは全種がワシントン条約に名を連ね輸出入に規制がかかることになりました。

そこまでメジャーなわけでもないブビンガはともかく、ローズウッドは特にアコギなんかはボディーにも使われていますし、そもそもギター・ベースの大半は指板にローズウッドが使われています。

しかもLMだけでなく、ピッコロやリコーダーなど木管楽器でも結構使われている木材です。

海外の有名メーカー・ブランドの楽器そのものの輸入はもちろん、国内で楽器を製造するメーカーやギター工房もちょっと困ったことになりそうです。

完全に輸出入ができないわけではない?

とはいえ、今回の条約会議で規制が決定したローズウッド・ブビンガに関しては付属書IIへの掲載で、きちんと産地などを証明・申請しCITES 輸出許可・再輸出証明書を取得すれば、商用でも輸出入自体は許可されます。

これがハカランダと同じく付属書1への掲載だったら…と思うとなかなか怖いものがあります。

ワシントン条約や付属書について詳しくは別途解説していますので、下記リンクよりあわせてご覧ください。

 

ただ、どちらにしてもメーカーによるビジネスレベルでの輸出入はともかく個人輸入・個人輸出ではかなりハードルが上がったといえるでしょう。

しかもなんでもこのCITES輸出許可・再輸出証明、取得の申請が非常に面倒なんだそうです。

メーカー・輸入業者のみなさん、ご愁傷さまです。(チーン)

ちなみにローズウッド(もしくはブビンガ)を使ったその楽器を海外に向けて出荷したのが2017年の1月2日より前だとしても、1月2日以降に到着地に着く場合は申請が必要とのこと。

既に年末にさしかかっ今日この頃になってEMSなんて出す方もいないとは思いますが、今からでは1月2日に間に合うか大分怪しいレベルになってきています。

楽器を海外へ送る予定のある方は要注意です。

ローズウッド全種のワシントン条約による輸出規制 まとめ

・ワシントン条約のリストに新たにロースウッド全種が追加され、2017年1月2日より輸出入が規制される

・付属書IIによる規制なので、各国の機関(日本の場合経済産業省)の申請し許可が出れば商業のための輸出入自体は可能

・規制自体は輸出入のみであり、各国の国内にすでにある在庫の使用については特に制限なし

2013年にもニューハカランダなんてもてはやされたココロボが同じく規制にかかり衝撃が走りましたが、もうローズウッドが属するツルサイカチ属(Dalbergia)が全て規制対象となります。

とはいってもハカランダとは違って付属書1ではなく付属書IIでの規制ですし、ひとまずしばらくは日本からローズウッドを使った楽器がなくなる、なんてことはなさそうではありますが…

一瞬日本からローズウッドを使った楽器がなくなるかと思ってかなり焦りましたよ。

ギターなんてほとんどじゃねーか!

しかし、いくら日本の各メーカーが寝かせているローズウッドの在庫あるとはいえ、もしローズウッド全般がワシントン条約の付属書Iに入るようなことがあれば楽器業界は大打撃ですね。

もう既にGibsonはローズウッドは使わず、メイプルを焼いてローズウッドっぽい色にしたベイクドメイプルなるものを使用していますが…

(そもそもそうせざるを得なくなったのが条約破りによってFBIのGibsonへの立ち入り調査があったためで、今回のローズウッド規制や2013年のココボロの規制もこの事件がきっかけな気もしなくもないですが…)

そうして伝統的な木材が使えなくなるのは残念なことではありますが、かといって自然の一部である人間が当たり前のように自然を破壊すること自体、やはりよいことではないのでしょう。

楽器の世界にも、木材ではない代替の素材はいずれ必須になってきそうです。

代替素材を使った楽器がユーザーたちに受け入れられず、やはり伝統的な木材を使用した楽器ばかりが人気な点が問題ですが…

 

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