プリアンプとパワーアンプの違いと役割

アンプの内部構造 プリアンプとパワーアンプ

アンプの構造-プリアンプとパワーアンプ

アンプから音が出るまでのおおまかなイメージ

さて、アンプとスピーカーが別物だと言うお話は前回致しました。

(これがわかっていないと今回のお話はちんぷんかんぷんになりますので、是非一度ご覧になっておいてください。)

実はアンプも、内部で二つのセクションに別れています。

その二つのセクションが、プリアンプ(Pre-amp)パワーアンプ(Power-amp)です。

よくこの二つの違いについて訊かれたりするのですが、全っ然別物で、役割も何もかもが違います。

今回はこのプリアンプ・パワーアンプの役割について解説します。

プリアンプとは

予め(Pre)増幅(amp)する回路、ということで、プリアンプと呼ばれています。

アンプという名の通りプリアンプでも増幅は行われてはいますが、それだけでスピーカーを鳴らせる程ではありません。

その主たる役割は音の信号の増幅よりも、音の信号を整えることにあります。

ピックアップマイクで拾っただけのエレキギター・ベースの素の音の信号というのは、実はそれ程キレイなものではありません。

音の信号を整えてギター・ベースらしい音にし、またプレイヤーの好みの音に調整するためのツマミをつけた部分が、プリアンプなのです。

ゲインやボリューム、Treble / Middle / Bassなどのイコライザー、最近付属していることの多い空間系のエフェクト類も含め、音を調整するツマミ類や回路は基本的に全てこのプリアンプの部分に属しています。

ちなみに、プリアンプは何もギター・ベースアンプ内にばかりあるわけではありません。

プリアンプを内蔵したエレアコもたくさんありますし、アクティブベースの中に入っているアクティブ回路もプリアンプです。

電池を使うギターやベースは、そのほとんどがプリアンプ内蔵と思って良いでしょう。(電池はプリアンプの電源)

更に言えば、エフェクターの類も構造上プリアンプということになります。

パワーアンプとは

さて、今度はパワーアンプの役割ですが、結構シンプル。

パワーアンプとは、プリアンプから渡された音の信号を、スピーカーがドライブし音が鳴るレベルまで増幅する役割を担う回路です。

音の信号という形で、スピーカーが駆動するだけのパワー(電源)を供給しているいう風にも見ることができます。

実際、50Hzもしくは60Hzの100V交流の形の信号をパワーアンプから出して家電に繋げば動かすこともできるんじゃないでしょうか。

(※容量とか電流量の問題もあるし、アンプも家電も破損してしまう可能性があるのでくれぐれも試さないでくださいね。)

まとめ

・アンプは内部でプリアンプとパワーアンプの回路に別れており、それぞれ違う役割を持つ。

・プリアンプ部でも多少の増幅はするが、音の信号を調整する役割がメイン。

・パワーアンプはプリアンプから渡された音の信号を、スピーカーを鳴らせるレベルまで増幅する役割を持つ。

ちなみに、オーディオの世界ではこのプリアンプとパワーアンプが二つが独立していて自由に組み合わせることができるセパレート型もよく使われます。

楽器用アンプでもラックタイプのアンプシステムはプリアンプとパワーアンプが別で自由に組み合わせることが可能でしたが、今ではラックシステム自体の人気が下火であまり見かけることもありません。

なお、アンプ(ヘッドアンプ)とスピーカー(キャビネット)が別になったギターアンプ・ベースアンプの場合、スピーカーケーブルを使って接続しますが、その際にヘッドアンプとキャビネットのΩという数値を合わせて接続してやる必要があります。

これもまた管理人が嫌いなインピーダンスお化けの一種。

PAやライブスタッフなどテック系のスタッフはもちろん、アンプ売り場の店員には必須の知識ですね。

この辺りもまたいずれ解説することに致します。

べ、別にインピーダンスお化けから逃げているわけじゃないですよ…

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