エレキギターやベースにヘッドフォンを直挿ししても音は出る…?

アンプとスピーカーの違いと役割 & ヘッドフォン直挿し

ヘッドフォン素材

アンプにヘッドフォンで練習するのって結構面倒だったり。

管理人がギターをやり始めたばかりの頃のある日、ギターアンプにヘッドフォンを挿して練習をしていた時のこと。

管理人の頭の中にひらめきが走りました。(精神ポイントを10消費)

『 わざわざアンプにヘッドフォン繋がなくてもギターに直でヘッドフォン挿せばいいんじゃね?おっひょ~!!俺天才! 』

おっひょ~の部分は抜きにしても、同じようなことを考え付いたことがある方は多いと思います。

まだ若かった管理人は この発明で一儲けできる! と舞い上がりました。

しかしオチは見えてますよね。

意気揚々とギターにヘッドフォンを繋ごうとしているところ申し訳ありませんが、これでは音は出ません。

そもそもアンプとは何ぞや

なぜ音が鳴らないか。

結論から言えばヘッドフォンはただのスピーカーであってアンプではないからです。

そもそもアンプとはなんなのかを解説しましょう。

まず、一般的に言うギターアンプ・ベースアンプとはエレキギターやベースの音をスピーカーで鳴らすためのユニットを指し、スピーカー自体はアンプではありません。

アンプ=楽器の音を鳴らすスピーカーという認識だと思いますが、実を言うとスピーカーはスピーカーであって、アンプとはまた別のパーツです。

まず 『 アンプ=エレキギターやベースを鳴らすためのスピーカー 』 という固定観念を捨ててください。

アンプとはアンプリファイア(Amplifier)の略称で、増幅器という意味を持ちます。

一般的なギターアンプ・ベースアンプという呼び方は、このアンプリファイアとスピーカーを総称したもの。

ギターアンプの語源ももちろんアンプリファイアから来ているのですが、アンプリファイアとスピーカーをいっしょくたにアンプと呼ぶのが一般的なためややこしいことになってしまったのです。

ギターアンプのおおまかな構造

マーシャルのコンボアンプmg-15

スピーカー一体型のギターアンプやベースアンプをコンボアンプと呼ぶ。

一般的には、練習用のアンプでは画像のようなタイプのものをお持ちの方が多いと思います。

スピーカーが下にあって、上の方にツマミがあるようなタイプですね。

こういったスピーカー一体型のアンプはコンボアンプと呼ばれています。

大抵の初心者が最初に使うのがこのコンボアンプであるため誤解されがちなのですが、スピーカーはあくまでエレキギター・ベースで生まれた電気信号を音(空気振動)に変えるためのパーツです。

そのスピーカーが駆動するレベルまで音の信号を増幅する役割を担うのがアンプリファイア(増幅回路)なのです。

例えるなら、ギターアンプ=車 ギター=アクセル アンプリファイア=エンジン スピーカー=タイヤ といったところでしょうか。

1.アクセルを踏む → 2.エンジンが回転して動力を作る → 3.動力がタイヤに伝わり車が動く

この車のプロセスが、

1.ギターを弾く → 2.アンプリファイアが信号を増幅する → 3.信号がスピーカーに伝わりギターアンプから音が出る

と言う風に置き換わるのです。

さて、ここから2番目のプロセスを抜いたらどうでしょうか。

当然、エンジンがなければアクセルを踏んだって車は動きませんよね。ギターやベースの場合でも同じです。

ピックアップマイクの出力や弾き方にもよりますが、素の音の信号の強さはエレキギターの場合で0.2~0.5ボルト、ベースでスラップをした場合のピークでもせいぜい1ボルト前後くらいでしょう。

この程度の出力ではスピーカーは全然ドライブしないので、アンプリファイア無しでは音は出ません。

ギターアンプ・ベースアンプのスピーカー鳴らすためには、アンプリファイアで信号を増幅してやる必要があるのです。

これで大体、ギターアンプ・ベースアンプの構造とどういった役割を持つかがお分かりいただけたでしょう。

そんなわけで直挿しでヘッドフォンは鳴らない

さて、ここまで理解した上で、冒頭のおっひょ~!!な発明の話に戻ってみましょう。

ヘッドフォンはスピーカーを左右二つ並べただけのもの。

つまり、ギターのジャックにヘッドフォンを直でつなぐことは、アンプ無しでスピーカーに直でギターをつないでいる状態。

エンジンの無い車です。

というわけで、ヘッドフォンの端子をギターやベースに直に挿しても音は鳴りません。

が、どうしてもヘッドフォンだけで練習したいと言う方もいらっしゃるでしょう。

余談ですが、そういう方向けに世の中にはこういう商品もあります。

世界的アンプブランドVoxのamPhonesシリーズ。

「 アンプがないからヘッドフォンが鳴らない?ならヘッドフォンにアンプを内蔵しちゃえばいいじゃない 」

というなかなかの発想力で造られた優れもの。

趣旨が変わってしまうので本記事ではこれ以上説明はしませんが、amPhonesについてはこちらのブログで紹介されているので、興味ある方はどうぞ。

もじゃもじゃ鮪の面白楽器日記-amPhones
もじゃもじゃ鮪の面白楽器日記 【究極のヘッドフォンアンプ】Vox amPhones

インピーダンスお化けはおいといて…

余談ですが、こういう突き詰めていくと最終的にはインピーダンスがどうこう、という話になったりもします。

なんとかウォッチの流行に乗っかるようで癪なのですが、管理人はインピーダンスのことを『 いんぴいだんすお化け 』と呼んで個人的に忌避しています。

だってわけわかんなんだもの。

以前は電気知識について少々お勉強したことがあってインピーダンスとは何ぞや、という片鱗を掴みかけていましたが、その後怠惰な性格災いし今では勉強して憶えたことすらほとんどが抜け落ちてしまいました。

捕まえたと思ったら朧に消えてしまう、なかなか抜け目のないお化けなのです。

なんて言い訳のもと、今回はそっとしておきましょう。

まとめ

・アンプとスピーカーは別物である

・アンプとはアンプリファイアの略称で、楽器からの音の信号をスピーカーをドライブさせるまでに増幅させる役割を持つ

・スピーカーはアンプから渡された電気信号を実際に音にする役割を持つ

今回はかなりざっくり書きましたが、実際にはアンプの中でも音を整えるプリアンプ部分と信号をスピーカーがドライブするレベルまで増幅するパワーアンプ部分とに分かれており、楽器によってはこのプリアンプを搭載しているものもあります。

エレキギターではそれほどでもありませんが、ベースでよく見かけますね。いわゆるアクティブベースなんかがそうです。

なので、アクティブベースにヘッドフォン直挿しで微かに音が鳴る…かもしれません。

プリアンプやパワーアンプなど内部構造については別途記事にまとめましたので、下記関連記事よりどうぞ。

 

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