ギブソン レスポールクラシックのシリアルナンバーの見方・解読方法

2016年12月29日

レスポールクラシックのシリアルナンバー

Gibson レスポールクラシック

Gibson レスポールクラシック

1960年製のレスポールを忠実に再現し1990年代初め頃に登場したレスポールクラシックは、ほかのシリーズやモデルとは異なると特有のシリアルナンバーを持っています。

今回はこのレスポールクラシックのシリアルナンバーの読み方・解読方法について解説します。

そのほかも含めギブソンのシリアルナンバーについて全体的にまとめた記事もあります。下記リンクよりご覧ください。

 

レスポールクラシック シリアルナンバーの読み方

レスポールクラシックのシリアルナンバーの見方

レスポールクラシックのシリアルナンバーの見方。

レスポールクラシックのシリアルナンバーは、1990年代と2000年以降とで桁数が違います。

1990年代は 番番番番 の5桁数字(1桁+4桁)形式2000年以降は 年年番番番番 の6桁数字形式のシリアルナンバーの構成されています。

1990年代の場合は1桁目の数字が西暦年の一の位を指し、残る4桁の数字がその年の製造順に通し番号としてふられます。

レスポールクラシックの5桁シリアルナンバーは1990年代にしか使われていないので、1桁目の数字の前に199をつければ製造年となります。

例:6 02121996212番目に製造された個体

2000年以降は最初の2桁がそれぞれ西暦製造年の二の位と一の位となり、残る4桁の数字は製造順にふられる通し番号

最初の2桁の数字の前に20をつければ製造年となります。

例:040012200412番目に製造された個体

幻?の1989年製レスポールクラシック

一般的に1990年始め頃の発売(1991年?)と言われるギブソンのレスポールクラシックモデルですが、実はシリアルナンバー上では1989年製造の個体が存在します。

(当然といえば当然ですよね。ある程度在庫を用意してからでないと発売なんてできませんし)

形式は 番番番 で読み方自体は先述の5桁シリアルナンバーと同じ。

レスポールクラシックで4桁シリアルナンバーの個体は1989年製しかありませんので、先頭の数字は 9 で固定。

後に3桁の数字で製造番号が続きます。

例:9013198913番目に製造された個体

レスポールクラシックのシリアルナンバーの見方・解読方法 まとめ

  • 5桁シリアルナンバーの場合は1990年代の製造、6桁シリアルナンバーの場合は2000年以降の製造。
  • 1989年製造の個体のみ、9から始まる9 xxx形式の4桁シリアルナンバーが付与されている。
  • 4桁、5桁シリアルの場合は1桁目の数字が製造年の一の位を示し、残る数字がその年内の製造順を示す。
  • 6桁シリアルの場合は最初の2桁が製造年の十の位と一の位を示し、残る数字がその年内の製造順を表す。

レスポールクラシックは1桁+4桁の5桁の数字(x xxxx 形式)だったり6桁数字だったりと、ギブソンのほかモデル・シリーズのシリアルナンバーと似た形式なため、混同しやすいところがあります。

が、レスポールクラシックはロッドカバーにClassicって書いてあるなど外観からレスポールクラシックと特定しやすいモデル。

さらにほかの5桁(1桁+4桁)シリアルと見方が似ているので慣れていると逆に解読やすかったりします。

というか、割と最近の製品なだけあってギブソンの割にはシリアルナンバーの見方としてはわかりやすい方。

カオスなギブソンの中にあって一筋の希望、それはオアシス。

なんて愚痴はともかく、シリアルナンバーの読み方がわかっていると中古楽器を買う時など製造の時期を知るのにかなり役に立ちます。

楽器店の店員さんはもちろん、これからレスポールクラシックの購入をお考えの皆さまの参考になれば幸いです。