楽器業界全体のお話

近年の楽器業界全体のお話

楽器業界イメージ
楽器店のスタッフになるにあたって直接必要な知識ではありませんし、楽器業界にいればいずれ知るであろうものですが、参考までに近年の楽器業界全体のお話をしておきましょう。

厳しいお話

楽器業界は、一時のギターやバンドブームも過ぎ去り、ギターやベースなどLM(※)の需要がピークに比べかなり減りました。
(※LightMusic=軽音楽)

最近ではオリコンチャートでもバンドなど楽器を演奏するスタイルのアーティストはほとんどランクインせず、アイドルやダンスユニットのCDばかり売れていることも、もうバンドの時代も終わったんだなぁ、と思わせる材料の一つです。

吹奏楽部など学校に楽器を納める学販も楽器業界としては毎年コンスタントに大きな売上が見込める需要ですが、こちらも少子化により徐々に減ってきています。

これは言うまでもありませんが、近年日本全体の景気もそれほどよくはありません。

楽器は嗜好品です。生活必需品ではありません。

食品のように生きていく上で必須品ではありません。

ほとんどの方にとって楽器は趣味であり、本当に生活が厳しくなれば切り捨てられるものです。

本気でプロを目指している方たちも、極端な話今日のご飯も食べられないような状況になれば演奏どころではなくなるでしょう。

こういったところで、楽器業界全体が短くない間厳しい状況にさらされているのが現状です。

根強い楽器の人気と好転の兆し?

ですが、何も厳しい話ばかりではありません。

これだけ状況が厳しくてもまだまだ楽器は根強い人気があり、嗜好品の中でも景気の良し悪しに左右されにくいジャンルでもあります。

音楽の新しい形

また、特にデジタル関連の新技術の伸びは目を見張るものがありますし、Youtubeへの演奏やライブ動画の投稿・TwitterやFacebookの活用など、音楽活動にも新しい風が吹いてきています。

それに合わせて各メーカーは、Youtubeなど動画サイト向けに特化した商品を開発など業界内でもこの流れに乗って様々な努力がなされています。

楽器の通販

楽器は長い間、通販には向かないとされていました。

デカい 』『 デリケートで配送に向かない 』『 実物に実際に触ってみないと不安

パッと思いつくだけでこれだけありますね。

デカいとそれだけ配送料が高くなるし、配送時の衝撃によって壊れてしまうこともあります。

また、どうしても楽器には個体差があるものが存在するため、触ってみないことには不安、というユーザーの声も長いことありました。

そんな楽器の通販ですが、2000年代後半くらいからインターネット通販で以前からは考えられないような伸びを見せていもます。

何度もこんな曖昧で当たり前なことを言うのは自分でもどうかとは思いますが、

そんなに楽じゃない。でもそんなに厳しくもない。

というのが現状でしょう。

正直、長くいる楽器店の先輩方はその変化に追い付けていない部分もあります。

管理人は楽器業界からはリタイアしてしまいましたが、これからの若い世代にはこういった流れも踏まえて、楽器業界を引っ張っていく活躍を見せて頂きたいものです。

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Comment

  1. Neon より:

    こんばんは!

    私は現在楽器業界への転職を考えており、
    非常に興味深く読ませていただいています。

    代理店のメリットなど、わかっているつもりでしたが、
    しっかりとまとめられているなる楽器さんの文章を読んでみると
    自分でも曖昧にして、よくわかっていない部分があったと改めて気づかされました。
    転職に当たっては自分でもちゃんと転職先の仕事の内容を
    言葉にまとめてみるべきだなと感じました。
    とても参考にさせていただいています。

    ちなみに管理人さんは現在は楽器業界からは転職されているということでしたが、
    どういった仕事をされているんでしょうか。
    転職された理由はどういったものでしょうか。
    どこかで既に答えられていたらすみません。

    • 管理人 より:

      Neonさんはじめまして!

      参考にして頂けたとのことで、恐縮です。いやホント恐縮ですハイ。
      今度ともぜひよろしくお願い致します。

      転職先ですが、楽器とは関係ないごく一般的な仕事と思って頂ければ…

      何せ匿名でやっているサイトで、狭い業界のことで特定が怖いのであまり具体的なことはお答えできず申し訳ないのですが…

      私自身は元々楽器店に販売スタッフとして入社した後、人事異動で色々な部署を回って最終的にとある部署に落ち着きまして。

      その仕事自体は好きだったのですが、商材が楽器である必要性が全くなかったので、仕事として割り切って待遇(特に休日数)が良い他業界の同業種に転職した、といった感じですね。
      楽器が好きで入社していたので、楽器と関係がなくなった時点で元いた会社へのこだわりがなくなったのでしょう。

      業界や会社への不満もなくはないのですが、どこも似たようなものでしょうし直接的な動機ではなかったです。

  2. Neon より:

    管理人さん

    答えていただいてありがとうございます。
    なるほど、よくわかりました。

    私自身はこれから楽器業界で営業・貿易事務・海外営業のスキルを付けて
    他業界への転職、企業をしたいと考えています。
    もしかしたら管理人さんと似た部分があるかもしれませんね(?)

    これだけの内容の知識を付けられていることから
    楽器自体への愛と、仕事に対して真剣に取り組まれていたんだなということが伝わってきます。

    楽器・音楽とのかかわり方は当然仕事だけではないですし、
    バンド活動や作曲など楽しんでいきたいですね!

    なんだか偉そうになってしまってすいたらすみません(^^;)
    ブログ、ツイートこれからも楽しみにしています :-)

    • 管理人 より:

      Neonさん
      いいえ、こちらこそほめて頂いて恐縮ですホント。
      転職もあるし色々大変かとは思いますが、せっかくですからぜひ楽器業界を楽しみつくしてください。

      いろいろと行き届かないサイトで申し訳ないところではありますけども、これからもぜひよろしくお願い致します。

  3. Y.T. より:

    既に60歳になりましたが、20代から30代前半まで楽器業界におりました。楽器が好きだったので、最初は楽しい職業でしたが、趣味の世界と「販売しなければならない」という世界の両立は難しいと思う局面がたくさんありました。また在籍した会社が同族企業で、こちらは所詮雇われ人、年齢が上がるにつれて給料が上がる一般的な人事制度はなく、もっぱら丁稚奉公という感じでした。今は趣味で楽器を楽しんでいます。

    • 管理人 より:

      Y.T.さん
      コメント頂きありがとうございます。20年以上前のお話となると、大先輩ですね…

      Y.T.さんがいらっしゃった頃に比べれば大分マシな方だとは思いますが、今でも似た傾向はあるように感じます。
      趣味と仕事の両立って、やはり好きなものだけになかなか… というのは管理人も感じていましたし、今でも多くの楽器店スタッフがが感じていることだと思います。

      やめた後でもこんなサイトをやるくらい、結局楽器は好きなのですけども。

      > 在籍した会社が同族企業で、こちらは所詮雇われ人、年齢が上がるにつれて給料が上がる一般的な人事制度はなく、もっぱら丁稚奉公という感じ

      確かに楽器業界は同族経営が多いのも難点ですね… いい会社であれば長所にもなりますが、そうでないとなかなか…

  4. Y.T. より:

    昨日は楽器業界(小生は卸問屋にいました)の暗黒面中心に書いてしまったので反省しています。
    いい面も数多くありました。楽器の知識(うんちく)は、業界にいたからこそ豊富になったと思います。小売店の人やお客さんとも仲良くなると、いろいろと知らない話を仕入れることができます。またメーカーの製品研修会にも参加でき、その楽器の特長等は直接聞くことができました。
    在籍した会社は、量販に重きを置いていた感じでしたが、いい楽器を大切にして育て、その結果として販売が増えるという姿勢でビジネスをしている会社であって欲しいと思います。Neonさん、そういう会社を選んで下さい。

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