ハムバッカーがシングルコイルピックアップよりもノイズに強い理由

ハムバッカーはなぜシングルコイルよりもノイズに強い?

レスポールでよく使われるハムバッカーがノイズに強い理由・原理とは?

ハムバッカーがハムノイズに強い理由とは?

ハムノイズに強いハムバッカーは世界二大エレキギターの一角レスポール人気とサウンドを支える重要なパーツです。

っていうかエレキギターのピックアップにおいてはハムバッカーがシングルコイルと並んで二大ピックアップの一角といえます。

構造的にはシングルコイルピックアップを二つ並べただけのハムバッカーがなぜハムノイズに強くなるのか、今回は電気的な部分も含めつつもわかりやすく原理を解説します。

(あまり電気知識のない方にもわかりやすく、を心がけて)

この記事のポイント!

ポイント1
実はハムバッカーもノイズを拾いやすい
ポイント2
ノイズが出る多さはS/N比によって決まる
ポイント3
ハムバッカーはノイズを打ち消す力と出力の高さでノイズをカバー

実はハムバッカーもシングルコイルと同じくノイズには弱い

シングルコイルP.UとハムバッカーP.U

シングルコイルと同じマグネティックピックアップ。

シングルコイルピックアップもハムバッカーも種類としてはマグネティックピックアップ。

そもそも、エレキギターやベースに使われるマグネティックピックアップ自体電気的なノイズを拾いやすいものです。

「 マグネティックピックアップは磁石の周りをコイルで巻いて電磁誘導作用で~。 」

「 フレミングの右手の法則が~。 」

っていうのがマグネティックピックアップが弦の振動を拾って電気信号にする原理なんですけど、磁石の周りに巻いてあるコイル、コイツがクセモノ。

コイルってものすごくハムノイズを拾いやすいんです。

だから実際にはシングルコイルピックアップもハムバッカーもノイズに弱い

ハムバッカーも実は普通にノイズ拾いまくってます。

ハムバッカーがノイズに強い理由 = ハムノイズだけを打ち消すから

ハムバッカーがシングルコイルよりもノイズが少なく聴こえる理由は、実はノイズに拾わないのではなくて拾ったノイズを打ち消しているから。

パワーがある分S/N比的に有利だからの二本柱。

S/N比なんて初心者の方には耳慣れないような言葉も出てきましたが、一つずつ順を追ってわかりやすく解説します。

ハムバッカーがノイズを消す原理

ハムバッカーのノイズが少ない原理、理由

ハムバッカーのノイズが少ない原理

ピックアップで拾ってしまったノイズをどう打ち消すががハムバッカーの腕の見せ所であり最大の特徴でもあります。

ご存じの通りハムバッカー自体はシングルコイルピックアップを2つ並べたもの。

単純計算でパワーは2倍。しかし何の対策もなしにただ2つ並べただけだとノイズも2倍拾うだけの残念なものに。

ハムバッカーがなによりも画期的なのは、2つのピックアップの音の信号は足して2倍に、2つのノイズはぶつけて消している点です。

音の信号は数値のグラフと同じでプラスかマイナスが存在します。

同じ位相、つまりプラス同士、マイナス同士が合わさると信号の振れ幅は大きくなります。

エレキギター、ベース、エフェクターの信号は同じ位相同士で合わさると大きくなる

音の信号は同じ位相同士で合わさると大きくなる。

2+1=2 もしくは (-2)-1=-3 のイメージ。

反対に<strong>プラスとマイナスの信号同士が合わさると打ち消し合って2-1=1、1-2=-1といった具合に信号の振れ幅が小さくなります。

エレキギター、ベース、エフェクターの信号は逆位相の音をぶつけると小さくなる

音の信号は逆位相の音をぶつけると小さくなる

この点を利用して、音の信号は同じ位相で足して大きくし、ノイズの信号は片方だけ逆位相にして打ち消し合うようにするのがハムバッカーの原理なのです。

ただ、残念ながらハムバッカーを使っていてもノイズも微妙に出てしまいます。

これはハムバッカーを構成する二つのシングルコイルピックアップの位置が微妙にズレているため。

それぞれで拾ったノイズ同士の信号の形が微妙に異なるため、完全に打ち消すことができないのです。

それにプラスし、エレキギター、ベース内部の配線やシールド、アンプなどハムバッカーとは関係のない場所で拾っているノイズもあるため、完璧にノイズを消し去ることはできません。

ハムバッカーのS/N比 → パワーがある分相対的にノイズが少なく聴こえる

S/N比っていうとなんだか専門用語っぽくて難しく感じるかもしれません。

しかし実はスゴク簡単な言葉で、サウンド:ノイズの比率って意味なだけ。

簡単な例でいうとS/N比が サウンド:ノイズ=5:1 よりも サウンド:ノイズ=10:1 の方がS/N比としては優秀で、ノイズが少なく聴こえます。

で、このS/N比に先ほどの

・ハムバッカーはシングルコイル2個分のパワーなので、単純計算でSが2倍になる

・ハムバッカーはハムノイズを打ち消すためシングルコイルに比べ出力されるノイズが少ない

をあてはめると、つまりハムバッカーはS/N比のSが増えているのにNは減っているのでS/N比的に超有利なんです。

例えばシングルコイルピックアップのサウンド出力を10だとして、ノイズが4の部屋で音を出すと仮定しましょう。

このシングルコイルのS/N比は10:4です。

そしてシングルコイルを二つ並べたハムバッカーはパワー2倍で、ノイズは打ち消し合って半分だけ残ると仮定。

つまり、ハムバッカーのサウンド出力20に対しノイズは2。

この時のハムバッカーのS/N比は20:2 → 10:1です。

シングルコイルの10:4に比べればその差は一目瞭然でしょう。

シャチョ「 ノイズが4のフィールドにハムバッカーを召喚! ハムバッカーはシングルコイル2個分なのでサウンド出力は20だ! 」

ジョーノウチ「 ナ、ナンダッテー!? 」

シャチョ「 そして同時にハムバッカーの特殊効果が発動!ノイズが半減し2になる! 」フハハハー

ユーギ「 しゅ、しゅごい 」 \(^ρ^)/ オワタ

こういうことです。そりゃユーギだって (^ρ^) ってなりますわ。

(※茶晩も数値もあくまでもイメージです。実際のS/N比はピックアップの出力や性能、ノイズの程度によって異なります。)

ハムバッカーがノイズに強い理由 まとめ

・ハムバッカーは二つのシングルコイルピックアップをうまく利用し、サウンドは二倍に、ノイズは打ち消すよう配線される

・サウンド出力が強化されノイズが減った分、S/N比でシングルコイルピックアップに比べ相対的にノイズがかなり少なく聴こえる

途中茶番が入りましたが、ハムバッカーがノイズに強い理由・原理がなんとなくお分かりいただけたかと思います。

ただこの知識、バンドメンバーに披露しても大抵「 なんだこいつ、音がよけりゃいいだろ 」とあからさまにめんどくさいヤツ認定される可能性大。

そこはぐっとこらえて、銀座のバーで女の子を口説く時のにでもお使いください。

 

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Comment

  1. JP より:

    ギター歴8年目にして、初めてハムバッカーの仕組みが理解できました!いろいろなサイトを見ましたが、こちらの解説が大変よく分かりやすかったです。

    • 管理人 より:

      コメントありがとうございます~。

      ピックアップを二つ並べてパワーを強化しつつ、増えなノイズはぶつけて消しちゃう。

      この仕組みを考えて実用化したセス・ラバー氏とギブソン氏はホント天才です。

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