Gibsonの歴史 – 幻のリイシューシリーズと5桁シリアルナンバーの見方・読み方 –

そもそもGibsonのリイシューモデルとは?

レスポールゴールドトップ

カスタムショップ製のゴールドトップレスポールのリイシュー

そもそもリイシューとは、『 再発売・復刻 』といった意味あいを持ちます。

広義に捉えると、1961年に一度発売中止が行われ、人気再燃により1968年に再度登場したレスポールはある意味全てリイシューとも言えます。

(正確には販売中止ではなくSGへのモデルチェンジ)

が、Gibsonに限らずギター界隈でリイシューと呼ばれるのはただ再販になったものではなく、『 当時の仕様を再現したモデル 』を指すのが一般的です。

実際Gibsonでリイシューモデルと呼ばれているのは2003年にカスタムショップとともに立ち上げられたヒストリックコレクションと、2015年にヒスコレから名前が変わったTrue Histric(トゥルーヒストリック)シリーズ、そしてヒスコレの前身となったリイシューシリーズに属するギター群です。

リイシューシリーズのシリアルナンバーに限らず、Gibsonのシリアルナンバーについて全体的にまとめた記事もあります。下記リンクよりご覧ください。

 

レスポール リイシューモデルの歴史

まず、Gibsonでなぜリイシューが行われるようになったかその歴史を紐解きましょう。

1960年代初めにSGへの移行によって廃番となったレスポールは、多くのユーザーの熱望により1968年に再登場しました。

しかしこれが1968年の発売以降、1952年 ~ 1961年のいわゆるオリジナルのレスポールの仕様とどんどんかけ離れていきました。

1968年以降のモデルでも生産年によって使用は異なりますが、具体的に不評だった仕様変更をあげると、

・ラージヘッドと呼ばれる大きめのヘッドの採用

・メイプルトップに薄いマホガニーでメイプルを挟んだボディーボディバックを使った、通称パンケーキ構造のボディー

・1969年にはネック材が1ピースから3ピースのマホガニーになり、1975年には3ピースのメイプルネックに

・再生産スタート時の1968年にはディープジョイントだったのが、わずか1年経った1969年にはショートジョイントに

こまごまとした仕様変更は他にもありますが、代表例はこんなところ。

ヘッドなど外観的な部分はともかく再販されたばかりの1968年時はまだ造りとしてはしっかりしていたのが、1年を経るごとに造りそのものに関わる部分の仕様が変わってしまいました。

もともと復刻を望まれるほどレスポール人気が沸騰したのはレスポールの販売完了後にエリック・クラプトンなど多くのギタリストがオリジナルレスポールを使用したことから。

なのにせっかく再発売になったかと思いきや仕様が変わりまくったもんだから「 考えてたのと違う! 」となってしまったのでしょう。

かくして1970年代のギブソンのレスポールはあまり人気があまりありません。

(奇遇なことにGibsonの最大のライバルであるFenderも1970年代はいろいろ不評)

そうして1980年代後半になってようやく、廃番になる前の1950年代のレスポールを含むエレキギターの仕様を再現した初の『 リイシューシリーズ 』が発売されました。

なにを隠そう、カスタムショップのヒストリックコレクションの前身になったのがこのリイシューシリーズです。

リイシューシリーズ5桁(1桁+4桁)シリアルナンバーの見方

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リイシューシリーズ 5桁シリアルナンバーの読み方

番番番番

1980年代後半(1985年頃?)に発売されたリイシューモデルのナンバーは、1桁目の数字で製造年の一の位になります。

続く4桁の数字は製造順につけられる製造番号です。

例えば、8 0214 であれば1988年製214番目の製造と解読できます。

なお、このリイシューシリーズが前身となってスタートしたカスタムショップのヒスコレも同じく1桁+4桁形式の5桁数字のシリアルナンバーを持っていますが、見方が少し違います。

詳しくは下記リンクよりご覧ください。

 

Gibson リイシューシリーズの歴史とシリアルナンバーの見方・読み方まとめ

・1980年代後半に発売となったギブソン初のリイシューモデル群を一般的にリイシューシリーズと呼ぶ

・リイシューシリーズの人気に後押しされるようにして、より忠実に当時の仕様を再現するためのカスタムショップ・ヒスコレシリーズが立ち上げられた

・リイシューシリーズは x xxxx 形式の1桁+4桁の5桁のシリアルナンバーを持つ

・1桁目の数字が製造年の一の位を表し、残る4桁の数字が製造順に付与される

リイシューシリーズは当時結構高価ではありながら一定以上の人気を博していました。

その後出たカスタムショップ製のヒスコレに比べるとちょっと再現が甘かったり、造りもカスタムショップの精鋭たちがによるものと、リイシューモデルとしてはヒスコレの方が優れているとされ、リイシューシリーズはヒスコレの陰に埋もれていってしまいます。

しかし、今やリイシューシリーズも発売から30年以上が経ちビンテージとして扱われ始め、当時は今よりも質のよい木材が多く使用されていた&生産数もそうは多くなかったことから、徐々に再評価される向きもあります。

特にシリアルナンバーは製造年代を知るにあたって重要な要因ですので、その読み方は憶えておくとよいでしょう。

ちなみに再発売後のレスポール群とGibsonの名誉のためにも一応書いておきますと…

再発売後の特に1970年代のレスポールはあまり評判がよろしくないと書きましたが、1968年のものは造りもしっかりしており、その後カスタムショップでリイシューされるほど人気だったりします。

また1970年代の一部はネック折れ対策にボリュート(※)を仕込んだりと、色々と考えられています。

(ネック・ヘッド感のもろい部分に)

ギブソンが迷走した感じはありますが、決して再発売後のレスポールがただ劣化してばかりなわけではないと、誤解なきよう。

 

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