自宅でできる 本格的なフレットの磨き方【エレキギター・アコギ・ベース etc】

フレット磨きは意外と簡単なんです。

エレキギター、アコギ、ベースフレットの磨き方

本格的だけど簡単なフレットの磨き方。

ギターやベース、ウクレレなど弦楽器のフレットには一般的にはニッケル(洋白)が使われています。

ニッケルは非常に酸化しやすい金属で、最初はピカピカでもすぐに錆びてくすんだ色になりがちです。

錆びてくすんだフレットは滑りが悪く、チョーキングしにくいなど演奏性に悪影響が出ることも。

実はフレットは自宅でも簡単に手入れできます。ここでフレットの磨き方をマスターし、新品のようにピカピカにしちゃいましょう。

(エレキギター、アコギ、クラシックギター、ベースだけでなくウクレレなんかにも使えます)

この記事のポイント!

ポイント1
ピカールケアーなどペースト状の研磨剤が使いやすい。
ポイント2
ウエスは着なくなった服などなんでもオッケー。

必要なもの

  • 研磨剤(ピカールケアーなど)
  • マスキングテープ(幅20mm以上)
  • ウエス

必要なのは研磨剤、マスキングテープ、ウエスだけ。

研磨剤はペースト状のピカール、ピカールケアーが液垂れせず歯磨き粉のような感覚で使えてオススメです。

ピカールはフレット以外にもいろいろなサビ取りや金属磨きにも使えるので結構便利です。

ピカール
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液状のピカールでも磨けますが、垂れたり流れたりフレットには使いづらく、残念ながら不向き。

(ほかにも管楽器でよく使うグラノールもピカールケアーと同じく使いやすいです)

マスキングテープはスリーエム 243J の幅18~24mm程度がオススメです。プロのリペアマンもよく使っています。

刻みであるとより指板保護が楽になるのでいろいろほかにも9mmとか5mm程度のマスキングテープも用意できればベスト。

ちなみにマスキングテープは種類によってはゴム系接着剤が使われています。ラッカー塗装が反応する可能性あるので気をつけましょう。

ウエスは布ならなんでもオッケー。古いクロスや着古してもう着ないTシャツで構いません。

金属を磨いたらあとは再利用できずゴミになるだけなので、新品のクロスなんかは勿体ないです。

研磨剤でフレットを磨く方法

フレットの左右にマスキングテープを貼って保護

フレットの左右にマスキングテープを貼って保護する。

まず最初にフレットの左右にマスキングテープを貼って指板を保護します。

保護していないとフレット周りの指板だけ磨き痕が残ってしまうので、必ず保護してからフレットを磨きましょう。

なお、そのまま使うとマスキングテープの粘着性が若干強いので、洋服などに一度付けて粘着を弱めてから貼った方がやりやすいかも。

ピカールケアーをウエスに少量つける

研磨剤(ピカールケアー)をウエスに少量つける。

ピカールケアーなど研磨剤をウエスに少量つけましょう。ウエスにではなくフレットに直接つけちゃうんでもオッケー。

ちなみに量的には本当に少量で大丈夫。フレット1本に使うには画像につけた量でも多いくらいです。

研磨剤を付けたウエスでフレットを上下に磨く

研磨剤をつけたウエスでフレットを上下に磨く。

研磨剤をつけたウエスでフレットを上下にシャカシャカ磨きます。コツとしては適度に力を入れてシャカシャカたくさん往復すること。

力もスピードもほどほどで構いませんが、ニッケルと研磨剤との摩擦でキレイに磨いているので、往復する回数が大事です。

歯磨きと一緒です。磨き残しなーしを目指してシャカシャカやりましょう。

磨き終わったらフレットピカピカ、ウエス真っ黒になってるはずです。

フレットを磨き終えて真っ黒になったウエス

フレットを磨き終えて真っ黒になったウエス。

最後に磨き終えたフレットを仕上げとしてウエスの黒くなっていない部分でから拭きしましょう。

ピッカピカになるはずです。(なってなかったりムラがあったらもう一度磨くだけ)

磨き終わって新品のような輝きを取り戻したフレット。

写真だと違いがわかりにくいかもですけど、フレットがピカピカになりました。

注文していただきたいのがフレット周りのマスキングテープがちょっと黒ずんでいるところ。

マスキングテープがなかったらこの真っ黒な金属紛で指板をジョリジョリ磨くことになるので、必ずマスキングテープは貼りましょう。

あとはマスキングテープを移しながら全フレット分繰り返すだけ。

マスキングテープはもともと貼ってはがせるテープですので問題なく繰り返し使えます。

なお、24mm幅のマスキングテープだとハイフレットになると貼る時に隣のフレットにかぶってしまいます。

しかし磨くフレット以外を全て保護できればいいだけなので、気にせずかぶせちゃいましょう。

なお、指板の横側のキワは保護していません。

よっぽど大雑把にやらなければ指板横までやっちゃうことはないかとは思いますが、気になる方はマスキングテープで保護すると良いでしょう。

(特に白いセル巻きの指板だと黒いのが際に溜まって目立ったりする)

フレットの磨き方まとめ

  • 研磨剤はピカールケアーグラノールなどペースト状のものが使いやすい。
  • マスキングテープは念のためゴム系でないアクリル系の接着剤のもので24mm幅程度のものを用意。
  • ウエスはもう着ない服や古いクロスなどいらない布ならなんでもオッケー。
  • 指板は必ず保護しながら磨く。
  • 最後に仕上げのから拭きを忘れずに!

マスキングテープは貼ってはがしてを繰り返すのではなく、指板をミイラみたいに全部マスキングしてから磨くのも有りです。

しかしマスキングテープが大量に必要ですし、テープの幅も広いものと狭いものを3種類は用意しないと貼るのにも時間かかっちゃいます。

フレットをすり合わせをするのでもなければそこまでやる必要はありません。

なお、今回の研磨剤を使った方法はプロも使う本格的な方法です。簡単ですけど研磨剤と金属紛で手もかなり汚れるんですよね。

一番キレイになる方法ではありますが、実はもっと簡単で手軽な方法もあります。

別途解説していますので、詳しくは下記関連記事よりどうぞ。