【フルート】インラインキイとオフセットキイの違い

2015年2月18日

キイの並び方で演奏性が変わる

フルートイメージ

フルートを選ぶ時、仕様で色々と決めないといけないことがありますが、キイの並び方もその内の一つ。

フルートのキイの並び方には、インラインキイオフセットキイの二種類があります。

今回はこのインラインキイとオフセットキイ、それぞれの違いと特徴について解説します。

インラインキイとオフセットキイとは?

インラインキイとオフセットキイの違いですが、全てのキイが真っ直ぐに並んでいるか、Gのキイがせり出しているかが主な違いです。

フルート-インラインキイとオフセットキイ

  • インラインキイ:全てのキイが真っ直ぐに並んでいる。
  • オフセットキイ:左手の薬指で操作するGキイだけが少し前に出ている。

という区別となります。

オフセットキイはその持ちやすさを更に活かせるよう、演奏が簡単なカバードキイと組み合わせることが多く、反対にインラインキイはリングキイと組み合わせたものが主流。

もちろん他の組み合わせのものも販売されていますが、市販されているフルートにはどちらかの二つの組み合わせになっているモデルが多いです。

キイの並び方によって構えた時の感触が違うのはもちろんですが、キイポストの数・配置が違うなどフルートそのものの構造にも影響が出るため、演奏感以外の部分でも色々と違いが出てきます。

インラインキイとオフセットキイのどっちがいい?

一般的にはオフセットキイの方が持ちやすいとは言われていますが、これはもう好みとしか言えません。

使う本人に実物を触ってみて選んでもらうのが一番。

が、そんな身も蓋もないことを言ってもしょうがないので、一般的に言われているそれぞれのメリットデメリットを解説しておきましょう。

オフセットキイの特徴 メリットとデメリット

一般的には、オフセットキイの方が指を置くときに自然な位置で、フォームが楽と言われています。

特に手が小さかったり指が短い方ほど、オフセットキイの恩恵を大きく感じることができるでしょう。

また、オフセットキイの場合はG#キイとAキイのシャフトがそれぞれ独立しており、キイが素直でスムーズに動いてくれるのもメリットの一つ。

デメリットとして、構造上フルートの真ん中あたりにキイポストをインラインキイよりも2本多く立てなければならず、若干ではありますが、音のレスポンスが悪くなり、音色が全体的に暗くなる傾向があるとも言われています。

前述の通り、カバードキイとの組み合わせが一般的です。

インラインキイのメリットとデメリット

キイが全て1列に並んでおり、キイの配置とキイポストに無駄がなく、デザイン上統一感があるのがインラインキイですね。

インラインキイのメリットは、構造的がシンプルで外観的にも美しく、素直で立ち上がりの良い音になる点。

デメリットはやはり、キイが一直線に並んでいるためオフセットキイに比べ持ちにくい点ですね。

前述の通り、キイ自体に穴が空いているリングキイとの組み合わせが一般的です。

インラインキイとオフセットキイの違い まとめ

  • フルートには、インラインキイとオフセットキイという二つのキイの並び方がある。
  • キイがすべてまっすぐ一直線に並んでいるのがインラインキイ。
  • 構えやすいよう、一部のキイの位置がズラされているのがオフセットキイ。

あまりまとめが長くなってしまっても仕方がないので、それぞれの詳しい特徴やメリット・デメリットについては記事内の各項をチェックしてください。

なお、フルート管体の土台の構造自体が違うため、あとからキイの並べ方を変えることはできません。

インラインキイ / オフセットキイの選択は慎重に行う必要があります。

なお、今回カバードキイ・リングキイという言葉も出てきましたが、これらもフルートを選ぶ上で選択しなければならない仕様の一つ。

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