はじめてのフルートの選び方

フルート選びは慎重に!

初心者フルートフルートは楽器としては小さいものですが、構造は比較的複雑で色々な仕様があり、選択が難しいものです。

・本体(頭部管・胴部管・足部管)のそれぞれの素材

・足部管はC足部か、H足部か

・トーンホールは引き上げかソルダードか

・キイの並び方はインラインキイかオフセットキイか

・キイの仕様はリングキイかカバードキイか

・Eメカの有無

ざっと思いつくだけでも、これだけ選択しなければならない項目があります。

その上、フルートは周辺機器がほとんどない楽器です。

ある程度の改造や管体交換も可能ではありますが、サックスのようにマウスピースやリガチャーを替えて色々な音色を楽しむ、というわけにはいきません。

フルートの仕様は他の管楽器にも増して慎重に選択した方が良いでしょう。

実際のモデルとして例を挙げると、YAMAHA YFL-211が初心者向きの仕様で実売価格が6万円台と安価な割に、品質もしっかりしていて良いです。(2015年2月現在)

後は予算に応じて本体が銀製のものを探したり、より良いものを選んで行くと良いでしょう。

これ以上具体的なモデル挙げて行くとキリがないので、今回は特に初心者向けに初めてのフルートを選ぶにおいて大事なポイントについて解説します。

それぞれの詳しい特徴やメリット・デメリットについては別記事で触れていますので、より深い理解を得たい方は併せてご覧ください。

フルート本体の素材

フルートによく使われる材質としては、白銅や銀が最も一般的です。

白銅はフルートに使われる材質の中では安価で、エントリークラスのフルートによく使用されています。

銀は白銅のモデルに比べ高価にはなりますが、その分音の響き・遠達性に優れており、フルートに使われる材質の中でも最も人気の高い素材です。

また、キイの素材も大事な要素の一つ。

キイも銀でできていれば言うことはありませんが、コストパフォーマンスに優れた洋銀を使ったモデルもあります。

白銅・洋銀を使ったモデルでも銀メッキをかけるため見た目は総銀製とほとんど変わりませんが、やはり音響的には総銀製の方が優れています。

なお、フルートの本体は、頭部管 / 胴部管(主管) / 足部管の三つのパーツに分かれており、一部のみが銀製になっているモデルもあります。

例えば頭部管のみ銀製で後は白銅 / 洋銀製というモデルも。

フルートの場合頭部管が発音の起点となるため、ここを銀製にするだけでかなり変わるので、頭部管銀製のモデルもコスパが高く、人気。

予算と相談しつつ、可能な限り銀が多く使われたモデルを選ぶと良いでしょう。

もしくは、最初の一本は練習用として白銅と洋銀のものを選び、浮いた予算は後々総銀製を買う時のためにとっておく、という考え方も有りです。

足部管の選び方

H足部管とC足部管

フルートのH足部管とC足部管

フルートの足部管にはC足部管(ツェー足部管)とH足部管(ハー足部管)の二種類があります。

H足部管はC足部管よりも長めに造られており、より低音域まで音が出せるというもの。

これから始めるのであれば、C足部管の方が一般的なので特に低音域が必要ないようであればわざわざH足部管を選ぶ必要はないでしょう。

キイの選び方やEメカの有無

キイの並び方や仕様等については演奏感や音質の好みもあるので触ってみて好みの物を選ぶのがベストではありますが、一般的に初心者向きと言われている仕様について少しご紹介しておきましょう。

トーンホールの仕様

トーンホールには、管体を引っ張り上げて形成する引き上げカーリングトーンホール(ドローンロールトーンホールとも)という方式と、別途トーンホールのパーツをハンダ付けするソルダードトーンホールとがあります。

製造の都合上コストがかかるためソルダードトーンホール仕様のものの方が高級なモデルに採用されますが、だからといってソルダードの方が音が良い、というわけではありません。

それぞれの特徴としては、重量の違いで引き上げの方が若干軽やかで明るい音色・ソルダードの方が重厚なサウンドにはなります。

好みで選ぶと良いでしょう。

フルート初心者向きの組み合わせ

・キイの並び方:オフセットキイ

・キイトップ:カバードキイ

・Eメカの有無:有り

初心者向け仕様の解説

キイの並び方

フルート-インラインキイとオフセットキイ

フルートのキイの並び方(インラインキイとオフセットキイ)

一般的には、キイが全て真っ直ぐに並んだインラインキイに比べ、一部のキイを指の長さに合わせてズラしたオフセットキイの方が自然なフォームになり、構えやすいとされています。

初心者であればまずは構えやすいオフセットキイの方が無難でしょう。

ただし、持ちやすさや構えやすさには個人差があります。

一度持ってみて逆にインラインキイの方がしっくり来るようであればオフセットでなくても良いでしょう。

若干ではありますが、キイの並び方で音質やキイの操作感にも多少影響の出る要素でもあります。

迷った場合はこの辺りも加味して検討するのも有りです。

キイトップの仕様

フルート-リングキイとカバードキイ

リングキイとカバードキイ、二つのキイトップの仕様

フルートのキイトップには、全て塞がれた状態のカバードキイと一部のキイの上面に穴が開けられリング状になったリングキイの二種類があります。

リングキイはその穴の開き具合で細かいピッチの調整が行えるので色々なテクニックが使え表現の幅が広がる反面、キイトップの穴をキチンと塞がないと音が不安定になるなど初心者には少々扱いが難しい面があります。

カバードキイはリングキイ程シビアではなく、指の角度や閉じ方が多少甘くても音がそれほど不安定にはなりません。

初心者で特にこだわりがなければ、カバードキイの方が無難でしょう。

Eメカ

フルート-Eメカ有り・無し

Eメカとは正式にはEメカニズムと言い、フルートの構造上出しにくい第3オクターブのミの音、いわゆるHigh Eの音が出しやすい様補助してくれる機構です。

High Eは大げさに言えばフィギュアスケートの高難度のジャンプのようなもので、熟練したフルート奏者でも本番の緊張ではずしてしまったりと、難度の高いもの。

そのため、上級者でも保険代わりにEメカをつけるなど、好みの分かれるところです。

多少のデメリットも存在しますが、つけて置いた方が間違いなくHigh Eを楽に出せるので、初心者であればEメカはつけておいた方が無難です。

まとめ

・素材については白銅 / 洋銀よりも銀製の方が良いには良いが、高価になるので予算と相談。

・オフセットキイ / カバードキイ / Eメカ付き / C足部管 の組み合わせが 構えやすい / 押さえやすい / 吹きやすい / 一般的 な組み合わせ。

今回解説したのは、一般的に初心者でも扱いやすいと言われているフルートのお話。

しかし、何よりも本人が扱いやすいことが一番ですので、実際に触ってみて他の仕様の方がしっくりきたり、何か明確な用途があればそちらを優先してよいでしょう。

また、教室や個人レッスンなどの場合、教える先生の考え方やカリキュラムによってはフルートの仕様にある程度指定がある場合も。

教えてくれる方がいらっしゃる場合は、フルートの仕様について一度相談しておくと良いでしょう。

なお、今回は全体的にサラッとだけ触れていますが、それぞれの仕様について細かく解説した記事もあります。

下記関連記事に挙げておきますので、より詳しく知りたいと言う方はぜひご覧になってください。

 

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