エフェクターのつなぎ方・つなぐ順番とロールケーキ

2015年5月17日

エフェクターの順番は適当じゃダメ!

ディストーション、オーバードライブなどの歪み系から、フランジャーなど空間系、ディレイのような残響系、果てはワウのような飛び道具まで、エフェクターにはたくさんの種類があります。

エフェクターを複数つなぐ場合はつなぐ順番やつなぎ方に注意する必要があります。

例えば4台のエフェクターをつないだとして、全ての効果がそのまま受けられるものではありません。

1+2×3-4 と (1+2)×(3-4)とでは計算の順番と答えが変わるようにエフェクターも接続順によってかかり方が変わり、最終的なサウンドに違いが出るのです。

今回はわがままボディーな管理人のロールケーキ欲とともに、エフェクターをつなぐ順番のセオリーについて解説します。

そもそもつなぎ方がよくわからない方

エレキギターもエフェクター初心者なので順番じゃなくてつなぎ方がよくわかんない!って方は、下記リンクよりエフェクターのつなぎ方も併せてご覧ください。

つなぐ順番とロールケースの魅力を堪能したい方はスルーしてそのまま読み進めてください。

 

エフェクターの基本的なつなぎ方

エフェクターを繋ぐ基本的な順番

エフェクターをつなぐ順番の基本、つなぎ方は上記の図の通り。

ギター側から解説するのが普通でしょうが、デブでひねくれ者の管理人は一筋縄ではいきません。

エフェクターを複数つないだ場合、基本的にあとにかけたエフェクトが優先され、効果が大きく表れます。

なので、ギターから見て後(アンプ側)側から順に解説します。

ディレイ・ルーパー・トレモロ・パンニング

ディレイ・トレモロの一例

音そのものを切り取るコピーするディレイ・トレモロなどは最後!

ディレイ、ルーパー、トレモロ、パンニングなどのエフェクターは最後につなぐのが基本です。

これらのエフェクターは音を切り取ったりサンプリングして繰り返すなど音そのものをコントロールします。

ロールケーキに例えれば、完成したロールケーキを輪切りにするようなイメージ。

この後からエフェクターをかけると、ディレイやトレモロのキレが悪くなってしまいます。

ロールケーキが完成してカットしたのに、あとからイチゴをねじ込むようなもの。

せっかくのキレイな断面も形もちぐはぐに崩れてしまいます。

つなぎ方として、ディレイやトレモロなどのエフェクターの効果を最大限得るためには最後につなぐのがベストです。

(ちなみに管理人、ロールケーキは切らずに丸ごとかじるのが好きです)

空間系(モジュレーション系)&リバーブ

空間系エフェクターの一例

空間系エフェクターは歪み系のあと!

コーラス・フェイザー・フランジャーなど通称空間系エフェクターとリバーブは、歪み系エフェクターの後につなぐのが基本。

(空間系エフェクターはモジュレーション系とも呼びます。厳密にはトレモロ・パンニングもモジュレーション系)

これらのエフェクターは入ってきた音をその効果でコーティングするようなイメージだと思ってください。

深く歪んだ音でも、モジュレーション系のエフェクターをかけると、その効果で包まれたようなサウンドになります。

ロールケーキにたとえるならチョコレートで全体を覆ってコーティングするようなものですね。

当たり前ですけど、コーティングは仕上げ段階。土台のロールケーキが完成したあとにかけ、そしてカットします。

つまりディレイやトレモロよりは前だけど、その他のエフェクターよりはあとってわけです。

歪み系(オーバードライブ・ディストーションなど)

歪み系エフェクターの一例

ロールケーキどうこうは食べ終わって満足しちゃったからもういいデス。ごっつぁんです。

歪み系はザ・エレキギターサウンドと言えるほど使用頻度が高いエフェクター群。常にかけっぱなしの方も多いでしょう。

言うなれば音のベースを作るエフェクターとして使われます。

基本的なつなぎ方としては空間系のエフェクターよりは前につなぎ、原音そのものを補正するダイナミクス系やピッチシフター系のエフェクターよりは後ろにつなぐ順番がセオリー。

他の系統のエフェクターではあまりしない、同じ系統(歪み系)同士のエフェクターを複数つないでかけ合わせることも多いのが歪み系エフェクターの特徴です。

その場合、ゲインやボリュームなどのセッティングや順番によっても効果が大きく変わります。

ダイナミクス系(コンプレッサー・エンハンサーなど)

コンプレッサーの一例

エンハンサーやコンプレッサー、リミッターなどは、音を加工するより原音を整える役割のエフェクターです。

原音を整えたいのですから、なるべくギター・ベースのすぐあとつなぐのが正しいつなぎ方

またぞろ食べたくなってきたロールケーキで言うなら、生地を作る前に小麦粉をふるいにかけるような段階です。

ピッチ系(ピッチシフター・オクターバーなど)

ピッチシフター系エフェクターの一例

ピッチをいじる系のエフェクターも先頭=ギターに近い位置がベター。

ピッチシフターやハーモナイザー、オクターバーなど、いわゆるピッチシフター系のエフェクターは、言うなれば小麦粉をブレンドする段階です。

つなぎ方としてはピッチシフター系のエフェクターは一番前、ギターのすぐ後につなぐのが基本。

流れてきた信号からピッチを検知する際に、他のエフェクターを介した後では倍音が増幅され、音の検知に悪影響を与える可能性があるためです。

エフェクター つなぎ方・つなぐ順番 まとめ

ロールケーキ食べたいだけのただのデブのくせに、エフェクターのつなぐ順番の基本なんて偉そうに解説してみました。

デブのくせに本当にごめんなさい。ろろろロールケーキ美味しいれす(^ρ^)

なお、今回では触れておりませんが、ペダルチューナーは必ずギターのすぐ後につけた状態で使いましょう。

他のエフェクターを介すとピッチに影響を与えてしまいきちんと音程をとれない可能性があるため。

ピッチシフター系のエフェクターを他のエフェクターの後にかけない方がいいのと同じ理由です。

ただ、これらの順番はあくまでも " それぞれのエフェクターの効果を最大限キレイに効かせる " ために効果的な順番であり、絶対ではありません。

この順番を守らなくても音は出ます。

・基本的に後につないだエフェクターほど効果がハッキリする

この基本ルールを念頭に、どのエフェクターの音や効果を優先させたいのか、最終的にどんな音を出したいのかによって順番を変えて見ると良いでしょう。

なお、今回登場していないエフェクターやペダルなどもまだまだたくさんあります。

ワウワーミー、エフェクターではないけど同じラインにつなぐボリュームペダルなど。

また、エフェクターをつなぐ際のテクニックとしてブースターセンド&リターンもあったり奥が深いんです。

これらのつなぐ順番やテクニックについても引き続きロールケーキデブが解説していますので、下記関連よりぜひ。