【ダブルリード】 オーボエとファゴットのリードの特徴と原理

オーボエ、ファゴットのダブルリードの特徴

%e3%82%aa%e3%83%bc%e3%83%9c%e3%82%a8%e3%83%bb%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%b4%e3%83%83%e3%83%88%e7%94%a8%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%89

オーボエリード(左)とファゴットリード(右)

ダブルリードとは、オーボエやファゴットに使用されるリードです。

クラリネットやサックスなどシングルリード楽器とは違い、ダブルリード楽器であるオーボエとファゴットはリード自体が発音体なのでマウスピースが必要ありません。

音が鳴る原理としては草笛に近く、薄く削った先を上下に合わせてあり息を吹き込んでこのリードを振動させることによて音を鳴らします。

小さくて消耗品のくせに、ダブルリード楽器にとってかなり重要な役割を担っています。

ダブルリードの管理と水分量の調整

ダブルリードの場合リードだけで音を鳴らすこともあり、リードが含む水分量が吹奏感や音色に与える影響は相当のもの。

吹く際には適量水分を与えて湿らせておく必要がありますが、水分量が適切でない場合まともに吹くこともできないため、水に浸けておく時間などリードのコンディションの管理も奏者にとっては大事な仕事。

使用しない時にはカビが生えるのを防ぐため乾かしておく必要もあり、管理にもなかなか手間がかかります。

ダブルリードの水分調整あるある

オーケストラを題材にした人気少女マンガ 『 のだめカンタービレ 』 でのワンシーンですが…

いぶし銀なオーボエ奏者として登場する男性キャラクター黒木が、硬派なくせしてコンクール本番直前に女のことばかり考えてリードを水に浸し過ぎてしまい使い物にならなくなってしまいます

すぐに予備のリードを水に浸け始めるもすぐに演奏の順番が来てしまい、結局まともに浸けておく間もなく本番を迎え1位優勝と目されていたコンクールで惨憺たる結果を残すエピソードがあります。

これは何もマンガの世界での大げさな演出ではなく、現実に有りうるというか、オーボエ奏者やファゴット奏者にとってはあるあるなエピソードです。

演奏中常に適切な水分量を保ったリードを用意しておくため、オーケストラなどではダブルリード楽器の奏者は足元に小さ目のコップやフィルムケースなど水が入った容器を置いてリードを浸けています。

吹奏楽部なんかではこの水を誰かが蹴飛ばしてひっくり返すのもあるある。

マウスピースとワンセットで音を鳴らすシングルリードであれば、乾いた状態でも演奏者の口内の水分である程度すぐに吹けるようになりますが、ダブルリードの場合それ自体が発音体であるため、含む水分量がかなりシビアなのです。

ダブルリードとオーボエ・ファゴットが鳴る仕組み

オーボエ・ファゴットとオーボエが鳴る仕組み・原理については、YAMAHAの楽器解体全書にかなり詳しく記述がありました。

わざわざ管理人が説明するよりも100倍わかりやすいかと思いますので、ここは素直に引用します。

リードを口でくわえ、すき間に息を吹き込んでいくと、リード内の空気圧が低くなってリードは閉まろうとします。

閉まった瞬間はまるで手をたたいたときと同じように音波が発生して楽器を伝わり、音孔(おんこう)や出口で反射して音波が戻って来て、再びリードが開き、また息が入ります。

そのリードが閉まったり開いたりという動きを、ものすごい速さで繰り返すのです。

開閉の回数は音の周波数と同じで、440ヘルツのラの音では1秒間に440回になります。

あんな小さな二枚のケーンがあんなキレイな音を出すなんて、楽器ってやっぱり神秘の塊ですね。

ダブルリードの価格の相場と自作

オーボエ・ファゴット用のダブルリード製作には、二枚のケーンを切りそろえたり金属のチューブにケーンをひもで縛ったりコルクを巻いたりと何かと手間がかかるものです。

しかもリードの先の合わせに高い精度が求められめ、ただ削って成形すればいいだけのシングルリードに比べ、ダブルリードは一本一本が高価な傾向にあります。

相場的にはダブルリード一本で2~3,000円程度とクラリネットやサックス用のリードであれば10枚入りの箱で買えるレベルの金額になります。

(オーボエもファゴットも楽器本体がめちゃくちゃ高価なのに、一番の消耗品のリードまで高いんじゃ奏者は大変ですよね…)

そのため、オーボエ奏者やファゴット奏者はリードを自作する人が多く、ケーンやチューブ、ワイヤーなどの材料や専用の工具も市販されています。

こういった経緯から、オーボエ奏者やファゴット奏者はクラリネット・サックスなどシングルリード楽器の奏者に比べリードを大切にする傾向にあります。

樹脂製リードで有名なレジェールからもオーボエやファゴット用のリードが販売されており、長持ちしますが、結構高価です。

プロの管楽器奏者ともなると楽器の選定やレッスンなどもあり、ただ演奏するだけが仕事ではありません。

オーボエやファゴットのプロともなると、更に自作したリードが商品になることも。

有名なプロのオーボエ・ファゴット奏者ともなると自作したリードを馴染みの楽器屋に卸して市販してもらったりもします。

自作も含めて選択の幅が広いのがオーボエやファゴット用リードの特徴で、そこが大変なところでもあり、面白いところでもあるといえるでしょう。

 

ポチっとシェアして頂けると嬉しいです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

Your Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

トラックバックURL お気軽にどうぞ
http://www.naru-gakki.com/doublereedinst-reed/trackback/



PAGE TOP ↑