クラリネットのメンテナンスと基本的なお手入れ方法

クラリネットに必要なメンテナンスの基本

クラリネットも他の管楽器の例にもれず、色々と手入れ・メンテナンスが必要な楽器です。

全てが演奏者自身ができるようなことではありませんが、日ごろから自分自身ででき、楽器のため、そしてより良い音を出すためになる手入れもあります。

特に初心者の方、ぜひここでクラリネットの手入れの基本を頭に入れておきましょう。

主な手入れと頻度

1.演奏後コルクグリスをふき取る:組み立て時にグリスを使った場合必ずふき取る

2. 管体にスワブを通す:演奏後必須&演奏・使用中5分~10分程度

3. クリーニングペーパーで水分を取る:音孔部分の水分が気になったら

4. キイにキイオイルを注す:月に一度程度目安(楽器屋でも可)

5. バランス調整:少なくとも一年に一度程度(楽器屋でやってもらう!)

上記の内4と5はともかく、特に1~3は頻度が高く、自分自身でできないと話になりません。

1.クラリネットの使用後、コルクグリスは必ずふき取る!

管体組み立ての際にコルクに塗ったコルクグリスは、演奏が終わって楽器ケースに戻す際には必ずふき取りましょう。

ふき取るのは適当な布やティッシュなどで構いません。

(管体の内側のコルクが当たっていた部分も。そのままだと後述するクリーニングスワブを通すときに、管体内部にグリスを塗り広げてしまいます)

実はコルクグリスの成分は管体にコルクを貼り付けている接着剤を溶かしてしまうのです。

短時間であれば問題ありませんが、コルクにグリスとつけたままで長時間放置するとそのうちコルクがポロリと取れてしまいます。

また、グリス自体がベタベタしているためコルクに埃がつきやすくなります。

見た目の問題だけでなく、コルクがあたる管体内部にキズがついてしまう可能性があり注意が必要。

元々グリス自体絶対に使わないといけないものではありません。

管体を組み立てる時にきつい時にだけ使用し、使用後は必ずふき取るようにしましょう。

グリスのふき取りにクリーニングスワブは絶対ダメ!

グリス拭くのにスワブは使っちゃダメ

コルクグリスをふき取る時、適当な布でいいと言いましたが…

グリスをふくのは適当な布でいいと言うと、手近なところでついクリーニングスワブに手が伸びてしまいがち。

が、コルクについたグリスをふき取るのにクリーニングスワブを使ってはいけません!

スワブは本来管体の内部の水分を取るため手入れのための道具。

コルクグリスがついたスワブを管体に通すと中にグリスの成分を塗り広げてしまいます。

スワブだけは絶対に使わないように注意しましょう。

2.使用後は必ずクリーニングスワブを通す!

YAMAHA-スワブMサイズ

YAMAHA クリーニングスワブ(Mサイズ)

クリーニングスワブとは、演奏によって管体の内部についた水分やツバなどを取り除きキレイに保つための布です。

管体の中を通せるようにヒモがついています。

可能であれば、曲の合間など5分~10分に1度はスワブを通したいところ。

そこまでは現実的に難しくても、クラリネットを吹き終わった後は水分を残さないように必ずスワブを通すのが鉄則。

管楽器って息と楽器の温度差による結露やツバなどで水分がたまります。

クラリネットの場合、水分を放置すると色々と悪影響を及ぼし最悪管体木部の割れに繋がるため、その都度手入れとしてスワブを通す、というわけです。

特に買って間もない新品のクラリネットの場合は水分を吸いづらいのでこまめにスワブを通すのが基本です。

なお、スワブのサイズが合っていないと水分を取れないばかりか、管内で詰まってしまい自力で抜けなくなることも。

必ず楽器のサイズにあったスワブを使用しましょう。

例えば最も一般的なB♭クラリネットの場合、YAMAHAのスワブのMサイズのものが適しています。

必ず、楽器に合わせて1枚は用意しておきましょう。

3.音孔・タンポの水分をとるクリーニングペーパー

音孔(サウンドホール)から水が垂れたり、タンポが吸った水分をが気になる時はクリーニングペーパーで吸い取ります。

これをきちんとやるだけでタンポの寿命が大分変わります。

タンポのある音孔でクリーニングペーパーを使う時は、タンポとホールとでそっと優しく挟んで吸い取ります。

コルクの部分はともかくタンポのスキンがかなりデリケートなので、あまり繰り返し摩擦させると破けてしまうのです。

同じ理由で、あまり頻繁にはクリーニングペーパーを使うと、却ってタンポ寿命を縮める可能性もあります。

スワブとは違ってやり過ぎず、水分が気になった時だけにしておきましょう。

4.キイにキイオイルを点す

YAMAHA_キイオイル_ミディアム

キイオイルのミディアムな無難なヤツ

キイオイルとはキイの可動部の動きをスムーズにするための、いわゆるキイ専用の潤滑油です。

オイルは揮発するため定期的に点してやる必要があります。

もちろん季節や使用状況などの環境や楽器の状態にもよりますが、オイルを点す頻度は1か月1度程度が目安と覚えておきましょう。

ただ、初心者は慣れない内は点し過ぎて垂らしてしまったり、キイの支柱を強く握ってしまいバランスを崩してしまいがち。

スワブ等に比べると頻度の多い手入れではありませんので、楽器店に任せるのも手です。

5.全体のバランス調整

クラリネットに限らず管楽器のキイバランスは様々な要因によって崩れてしまします。

それと気付かずバランスが大きく崩れたクラリネットで練習してしまい、変なクセがついてしまうことも多々。

特に問題無く感じても年に1度程度はプロのリペアマンに見せましょう。

なお、時折バネのやネジの締め具合を勝手にいじってバランスがぐちゃぐちゃの楽器を使っている人をよく見かけます。

音が出ればまだいいのですが…

楽器屋にいるとこれで音が出なくなったクラリネットがよく持ち込まれてきます。

「 こうするとよくなるんだよ、私も先輩にやってもらったから… 」

と(自称)詳しい先輩にやられた、なんて悲劇も…

悪いことは言いません。

キイのバネやらネジやらは下手にいじらず、バランス調整は大人しくプロに任せるが吉です。

クラリネットの手入れまとめ

・クリーニングスワブはなるべく頻繁に、少なくとも演奏後は必ず通してからしまう!

・クリーニングペーパーを使う時は、スキンを破かないように注意!

・コルクグリスを使ったら演奏後バラす時に必ずふき取る!(スワブ以外で)

今回挙げたものは一部に過ぎませんが、特に上記3つは日常的な手入れの基本です。

オイルやバランス調整はある程度定期的なもので、プロに任せるのもありですが、上記3つはこれらは日ごろのメンテナンスの基本としてよく覚えておきましょう。

ちなみに、ヤマハからこんなものも出ています。

クラリネットのお手入れに必要な道具を一通り揃えたものです。

特に初心者の方でお手入れ用品を何を手に入れればわからない方にはこういったものもオススメできます。

ご参考になれば幸いです。

 

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