【要注意!】 初心者が選んではいけないドラムスティック

2015年1月27日

そのスティックはダメだよ初心者さん!

管理人の学生時代、軽音サークルに新しく入ってきてドラム担当になった子(可愛い)に「 とりあえずドラムスティックが必要だから、買っておいで 」と言ったことがありました。

そしたらその子(可愛い)、なんとマレットを買ってきちゃったんですよね・・・

管理人(へたれ)がもう少し詳しく教えてやっていれば後輩(超可愛い)にそんな悲劇は起こらず、むしろ今頃ムフフな関係になっていたに違いありません。

あの時勇気を出して、一言「 よくわからないのかい?一緒に買いに行ってやるよベイベー 」と言っていれば今頃は後輩(ハイパー可愛い)ではなく妻(もはや愛おしい)になっていたところを・・・

既に10年以上経った今でも悔やまれるところ。

しかし管理人、ハンカチを噛んでいる場合ではありません。

これ以上こんな悲劇が繰り返されないよう、ドラムスティック選びで罠に陥りがちなドラム初心者を救済せねばならないのです。

そんなわけで今回は、「 初心者さんそれは違う!これは買っちゃいかん! 」という注意点を解説します。

なお、本記事はあくまで前回の – ビギナーのためのドラムスティックの選び方 – の 蛇足 補足的な記事です。

まだ読んでいないと言う方は前回の記事を先にお読みになると幸せになれるかもしれません。

 

1.チップレスタイプのスティック

チップレススティック ロックノッカー

チップレススティック Promark ロックノッカー

ショルダーもチップもなく、両側ともグリップ状になっているスティックです。

ドラムスティックと言うよりまんまバチのような感じ。

通称 ロックノッカー。略してノッカーとも。

(実はロックノッカーというのはドラムスティック・マレットブランドであるPromarkの商品名)

ロックバンドのハイスタンダード(通称ハイスタ)のドラマー 恒岡章 氏が使用したことで一躍脚光を浴びた印象があります。

質量があり接地面も大きいためかなりパワフルで豪快なサウンドを出すことができますが、ドラムのヘッドやシンバルへのダメージが強く、傷みが早いため、スタジオやライブハウスで使用することはマナー違反です。

ドラムセットは張ってあるヘッドもシンバルも全て消耗品で、叩いている内に破れたり割れたりするもの。

スタジオやライブハウスなどでは禁止されていることも多々あります。

もし使うという場合は事前に確認しておくか、ドラムセットを全て自前で揃えましょう。

なお、持ちづらいのでそれで演奏する人はあまりいないとは思いますが、普通のドラムスティックでも逆さにもってグリップ側で叩くのも同じ理由でNGです。

また、似たもので細くてチップのないスティックのようなものもありますが、これはティンバレス用のスティックで、そもそもドラム用ですらありません。

Vicfirthティンバレススティック通称赤ポッキー

VIC FIRTHのティンバレス用スティック。通称赤ポッキー。

特に赤ポッキーと呼ばれるティンバレス用のスティックを使ってドラムマニアというゲームをプレイしている方をよく見かけますが、これは細くて軽いため振りやすく、連打などに対応しやすいからでしょう。

普通のドラムでは使うものではないお間違いのないように。

2.ブラシ

ブラシ

ブラシは、確かにドラムで使うものです。

独特で魅力的なサウンドを出すことができます。

が、打感もサウンドも通常のスティックとは全然違い、使いこなすにはかなり熟練を要し、およそ初心者が扱えるものではありません。

使う場面(というか曲)もかなり限られますので、基本的な動きもできないのにいきなりブラシだけ使えてもバンド内では 「 アイツ普通に叩けないのかよ・・・ 」と冷たい視線にさらされることになるでしょう。

ギターやベースで言うなら、コードも弾けないくせにいきなりタッピングし始めたりピック弾きもできないでスラップし始めるようなもの。

本人が一人で楽しむ分にはいいかもしれませんが、バンドやアンサンブルでは使い物になりません。

しかも、ブラシは普通のドラムスティックに比べちょっと高いです。

まずは普通のスティックで練習して、うまくなってからチャレンジしましょう。

3.マレット

マレット

マレットの種類にもよるだろうけど……さすがに無理っす。

冒頭で紹介した管理人の後輩(マイスイートハニー)が買ってきてしてしまったのがこのマレット。

そもそもマレットはドラム用ですらありません。

オーケストラや吹奏楽などでバスドラムやティンパニー、シロフォンなど打楽器を叩く時に使うもの。

使う楽器によって大きさが異なり、フェルトが巻かれていたりプラスチックの球がついていたり色々と種類がありますが、どれを買ってもドラムではまともには使えません。

既に買ってしまった場合は新しいサウンドに挑戦するか、潔く諦めてください。

4.光るスティック

光るドラムスティック

透明なプラスチック製で、常時光っていたり、振る度に光るという面白スティックです。

完全にネタ要員です。

内蔵された電池や光る機構のせいで重量バランスが悪いので振りづらく、高価な割に耐久性にも難が有り、普通のスティックに比べて折れやすいというデメリットがあります。(というか割れやすい)

ほとんどジョークグッズのようなもので、ライブなどでパフォーマンスとして使うならともかく、初心者がわざわざ使うメリットは皆無です。

光るスティックでなくとも、透明なスティックなど、プラスチック製のスティックはあまり一般的ではなく、オススメできません。

練習の時にまでネタに走らず、普通のドラムスティックを買いましょう。

NGスティックまとめ

以上、初心者が陥りがち(?)な罠についていくつか例を挙げて見ました。

そもそも他の打楽器用のマレットは論外として、後はどれも一応ドラムで使うものではありますが、特殊なもの。

物珍しさや面白さ・楽しさを追求して一本持っておく分には全然いいとは思いますが、後々のことを考えれば最初の一本にこういった物を選ばない方が無難です。

後、これからドラムを始めるという後輩や友人たちには、ぜひ親切にスティックの選び方などを教えてあげてください。

最初はみんなよくわからないもの。みなさんも覚えがあると思います。

管理人の後輩(マジ天使)の例はちょっと極端だったにしても、どんなちんぷんかんぷんなものを買って貴重な予算を無駄にするかわかりませんから。

管理人のような悲恋を繰り返さないためにも、ぜひ・・・