正しいギターの分類 その4 基本的な分類のまとめ

2014年10月23日

ソリッドギターとアコースティックギター、エレキギターについて中間まとめ

ギターの分類図 (簡易版)

ギターの分類のおおまかなイメージ図

さて、今まで何回かに分けて様々なギターの正しい分類の定義について書いてきました。

ソリッドギター と アコースティックギター という分類と定義について、そしてエレキギターの定義についてお分かり頂けたかと思います。

……お分かりいただけましたかね……頂けたら幸いです……

自分でも読み返して、 「なるほどわけわからん」 って感じです。文章下手でゴメンナサイ。

これらが分類をするにあたって最も基本的な基準となります。

是非しっかり憶えてちゃっかりマスターしちゃってください。

これまでの記事は下記関連記事よりどうぞ。

 

ソリッドボディーとアコースティックボディー

一応、ここで一旦まとめておきますと、

1. 空洞など音の反響用の機構持つ構造をアコースティック構造という。

2. アコースティック構造のボディーを持つギターはアコースティックギターに分類される。

3. アコースティック機構ではなく、素材の塊でできたボディーをソリッドボディーと呼ぶ。

4. ソリッドボディーを持つギターをソリッドギターと呼ぶ。

5. 振動を音の信号に変えるピックアップマイクを持ち、アンプを鳴らすことができる機構をエレクトリック機構と呼ぶ。

6. ソリッドギター、アコースティックギターに関わらず、ピックアップなどエレクトリック機構を持つギターは分類上エレキギターである。

と、これらが今まで解説してきたポイントです。

分類上の名称と会話での呼び方の注意

前回の正しいギターの分類 その3 意外とシンプルなエレキギターの定義でも書きた通り、もちろんエレアコのことを会話中にエレキギターとは言うのは一般的ではありません。

あくまでも分類上の話です。

「 エレアコだってエレキギターなんだぜ!だからお前が言ってエレキギターってエレアコのことかと思ったよ! 」

……なんていうセリフは例として極端だとしても、普段の会話であまり厳密な定義を言いだすと話が噛みあわずちんぷんかんになるので、注意しましょう。

但し、一つ補足があります。アコギの場合だけは、ある程度区別をつけて話さないと通じない場合があるのです。

補足の記事がございますので、詳しくはこちらをご覧ください。

分類例

ここまでわかっていれば、とりあえず基本的な分類はできるようになっているはずです。

後は、この法則に基づいて分類していくだけですね。

まず、簡単なものから例を出すと、

ストラトキャスターはソリッドボディーのエレキギター。

ただ、アコースティックギターの方はちょっと面倒です。

フォークギター(鉄弦のアコースティックギター)は、アコースティックギターですね。

クラシックギターも、アコースティックギター。

フォークギターにピックアップをつければ、エレクトリックアコースティックギターということになりますね。

なお、そういう意味ではピックアップをつけたクラシックギターも分類上はエレアコになりますが、これはあくまでも分類上のもので、エレキのフォークギター=通称エレアコと混同しないようエレガットと呼ばれます。

このように通称と分類上の名前が一緒だったりするのでヤヤコシイのですが、分類上エレガットもエレアコということで間違いではありません。

今まで解説してきたがきちんと理解できていればこれくらいは簡単ですね。

(理解できないって方、申し訳ありません……それはきっと拙文のせいでする)

さて、じゃあES-335はどうでしょう?

いわゆるセミアコースティックギターですね。

また、セミアコとは別にフルアコースティックギターなるものも存在します。

どちらもエレクトリックギターとしての構造とアコースティックギターとしての構造を持っているギターです。

では、セミアコとフルアコは何か違うのか。

他にも、セミソリッドギターというのものもありますが、これはセミアコとどう違うのか……

この辺りも、一応きちんとした定義があるのです。

次回からはこの辺りを解説していきましょう。